第4次(素案)に目を通しても、「狭山市」を外すとどこの自治体案だかわからないため、「歩く」と「楽しさ」をキーワードに、「都市基盤整備」をわかりやすく、「緑」の大切さを様々な施策に反映させるよう意見書を提出した。
表記された一例を挙げると、
第3章 都市基盤 第2節 安全で快適なまちづくりの推進
住みよいまちづくりの推進(施策27)
主なとりくみ(3)都市景観の形成保全「駅前広場や大規模公園、公共施
設などは景観に配慮し、良好な都市景観を形成します」
「市民と行政が協働して、地域景観に配慮した屋外広告物
の設置などを適正に誘導します」
(4)良質な宅地開発、建築の誘導(地域の特性に応じた環
境、景観の形成に向けて市民の理解と協働のもとに、地
区計画や建築協定などの活用により、良好な環境の整備
や保全を促進します)
と謳われているが、「街」が「壊れ始めて」久しい。
「基本計画(素案)」だから具体的な対応は、実施計画や各担当部署に委ねても良いように思えるが、「市のまちづくり」の基本計画だからこそ、市民にわかりやすく、共有しやすい「テーマ」を掲げるべきではないでしょうか。
狭山市の地形の特徴の一つに、入間川両岸の河岸段丘があります。図書館の駐車場からの高低差を活かした眺望は必見です。
狭山市駅から徒歩10分の距離で、入間川に架かる橋からは富士山を望めます。
入間市から川越市まで続くサイクリングロードや桜並木など河川敷の整備も進み、かつての「つつじ祭り」に代わり、カタクリの花や最近ではユリの花を楽しむ人々も多いようです。
「歩く」、「楽しさ」を体験し、「歩くことから感じ取れる」良さや問題点は、領域を超えて「まちづくりの視点」に反映できます。
(提案)「歩く楽しさのある、まちづくり」をテーマにした「もう一つの視点」
具体例として下記に列記します。
1. 安全性:「歩く」はスピードを緩め、車優先から「人」に視点を当てる
2. 視認性:廻りの状況、変化を感じ取れる
3. 乳幼児から老若男女、健常者、障害者を問わず、共有できる
(教育の場や心身のバリアフリー化、家庭から社会へのテーマにも活かす)
4. 景観への配慮:境界線上のデザインの大切さ
5. コミュニケーションの活性化:あいさつ、会話が生まれる「場」づくり
6. 市民の財産として:居住の魅力
7. 専門的な知識、情報が不要:各自の視点で考える
8. 商業(農業)の活性化:大型店(大規模流通)とは異なる個性・魅力の創出
9. これらを実現するための組織横断的な行政システムの構築