求められているものとは

2017年8月9日(水曜日)14:22

「緑と建物の雰囲気が素晴らしいですね!」

「デッキに出てもいいですか?」

「写真を撮ってもいいですか?」

「こんな雰囲気のところでおいしい食事が出来るなんて贅沢~」

 

25年前に建てた木造一部コンクリートブロック造2階建て

外壁板張りのロ―コストな建物は

「街に開いて建つ」をコンセプトに

建物と街のコミュニケ―ションの在り方をテーマに

設計事務所としてスタートした。

その後、レストラン、リビングと変貌し、この4月から再びレストランとして

再スタート、人々の反応が冒頭の言葉である。

 

訪れる客の反応に

2004年に受賞した景観賞『心に潤い特別賞』

の重みを再認識させられた。

 

先日も心ある施工業者や職人との会話のなかで半ば投げやり的に

「そんな手間暇かけても評価されない。」

「良くしたくても予算が決まっているから・・・。」

「結果がすべてだから・・・。」

と口に出た。その言葉の裏にあるのは

結果を導きだす課程の大切さや数字で量ることができないものの価値を

もっと考えるべき警鐘のように響く。

 

省エネ、規格化、工期短縮、コスト等全てが数字(価格)で判断される

結果主義で生まれるものが以前にもまして求められているが、

レストランへ訪れる人々の反応を大切にしたいと思う今日この頃である。

 

 

古い建具の魅力

2017年7月19日(水曜日)18:07

既存欄間

2016年まで住宅の和室にあった欄間。

昔の職人さんには頭が下がります。

組子天井

照明を仕込み下り天井へリニューアル。

建替えた家の玄関へ入ると、右手にフワリと浮かぶ組子の下り天井―。

光を与えるとさらに組子の美しさが活きます。

 

 

 

 

 

名栗温泉大松閣の改装時にも幾つか再利用しました。

 

古建具喫煙室

 

古建具足元

 

古建具読書ラウンジ

 

 

チャンスがあると、用途に合わせて古い建具を活かします。

古い建具の魅力とは―。

 

当時のデザインと技術によるその存在感は越えられないか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空間を捉えなおす

2017年6月30日(金曜日)15:57

2017.6.30-2のコピー

上記の写真は名栗温泉大松閣清風館の改装前。

左の大きな窓から北側の古い石積みが見え、新館(翠明館)が建つ前、

当時は建物に入ると正面にこの窓が一望できたらしい。

改装を繰り返していくうちに『裏側』の廊下になってしまったようだ。

 

 

2017.6.30のコピー

改装後は既存の大きな窓を活かして、新しいラウンジとした。

 

下記の写真は客室の改装前。

和室・居間・寝室(ベット)の3部屋ある贅沢なお部屋。2017.6.30-3

 

改装後は既存の窓を活かした広がりのある客室へ。

2017.6.30-4

 

天井は窓際をあえて低くし、名栗の山の景色を強調。

2017.6.30-5

 

家族構成や使い方の変化で「リフォーム」するのと同じく、

住まい以外でも

時間の移り変わりのなかで、

空間も捉えなおす必要があるだろう。

隠れ家レストラン

2017年6月16日(金曜日)17:58

25年前に『街に開いて建つ』を意識して歩み始めた

設計事務所 “龕建築デザイン” の

一部をレストランにリニューアル。

 

レストランのお客として訪れた方々が

口ぐちに「隠れ家的―」と。

その空間の魅力は

「自分だけの秘密にしておきたいとっておきの場所」

と過大評価しても良いだろうか。

 

ようやく『街に開いて建つ』ことの魅力が伝わり始めた―。

 

龕1

 

 

至福の一服 ―従業員の喫煙所―

2017年4月27日(木曜日)19:10

駐車場の一角、車一台分のスペースに煙とともに消えるひとときの安らぎの場を設計しました。

珪藻土の壁・天井にベンチと背当てバーを備え、至福の一服を楽しめます。昨今の受動喫煙問題で煙たがられる愛煙家と、社内はもちろん街並みや近隣との両立を実現しました。

 

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<受動喫煙問題解決に向けた設備計画>

 

照明と排気機は人感センサーに連動させ、煙はダクトで建物屋上で開放。室内の仕上げに珪藻土を用い、自然の力で消臭。シンプルなシステムで維持管理費を抑えました。

 

能力の大きい排気機の音に対し、近隣に配慮するため喫煙所内へ設置。正面の下り壁はそのためですが、頭がぶつからないように固定のベンチを設置し限られたスペースを活かしました。

 

 

太陽光発電の魅力(?)とリスク

2017年1月13日(金曜日)18:55

2017年事始め、太陽光発電を既存の屋根にのせたいと、以前に設計監理した建物の建て主から相談がありました。年末から続く三軒目の相談です。そのうちの一軒は既にのせてしまっていて、問題が出てからの相談でした。

 

① 省エネ・・・(?)

② 売電・・・(?)

③ 補助金・・・(?)

 

ますます「?」は消えません。

 

a. 風圧(突風)に対する未対応

b. 止め方による屋根からの漏水

c. 美観

 

今後とも暮らし方を建て主と一緒に考えたい・・・。

暮らし方いろいろ

2016年12月29日(木曜日)13:32

① 母屋のリフォーム案

② 母屋の増改築案

③ 離れ案

 

離れ案で現場がスタートしました。

 

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既存母屋と増築する離れ(右側)の模型。