
敷地内を流れる川の対岸の杉山の一部を切り開き、穴から「のぞく」森の図書館を置く。

自然を切り取り、光、風、音、時間、空気、天と地、雲、木々、虫、四季、眺望、内と外、
解放と閉鎖、表と裏、静と動を体感する。

「穴あきアート」畑晩菁氏とのコラボレーションによる森の中の無数の穴に囲われた
「小宇宙」からのぞく時、君は何を感じるだろう・・・。
2018年6月20日(水曜日)18:51
敷地内を流れる川の対岸の杉山の一部を切り開き、穴から「のぞく」森の図書館を置く。
自然を切り取り、光、風、音、時間、空気、天と地、雲、木々、虫、四季、眺望、内と外、
解放と閉鎖、表と裏、静と動を体感する。
「穴あきアート」畑晩菁氏とのコラボレーションによる森の中の無数の穴に囲われた
「小宇宙」からのぞく時、君は何を感じるだろう・・・。
2018年3月23日(金曜日)17:01
「夢想庵」86歳翁の7坪の離れ
30年以上前にこれからの老後のあり方を提案した。
玄関、広縁、床の間・押入付6畳の和室、洗面、便所、浴室が「7坪の離れ」に納まる。
道路を挟んだ母屋で家族と食事をする以外、寝起きは一人。
朝のカラオケに始まり、昼のお茶飲みと語らい、琴づくりや竹細工で時と空間を楽しむ。
104歳で亡くなるまでの素晴らしき生涯。
「K邸」9坪2階建ての大空間
母屋の庭先、「犬小屋しか建たないね!」と言われた小さな土地に実現した豊かな住空間。
小さいけれど緊張感を醸す玄関、狭いけれど高機能の台所、日当り良好・開放的な居間、オープンなプライバシーを保つ2階の寝室、吹抜けに浮かぶ洗面、扉のないトイレまで、薪ストーブの廻りに顔を出すコンパクトライフ。
ユニークな脚の手づくりテーブルや空間に浮かぶ軽やかな棚、腰掛兼用の飾り棚・収納付階段は、床の段差を活かした立体的な空間を彩る。
2017年12月26日(火曜日)17:55
平屋風の暮らしの二階建て住宅が完成しました。
1階に居間食堂台所、寝室、浴室等水廻りがあるので、平屋のように生活が出来ます。
2階部分は和室の客間と書斎のみで、
居間の吹抜けとつながっています。
長く住み続けた想い出の大黒柱を新たな居間の中央に。
リフォームをするのが良いか、新築にしたほうが良いか迷ったことを思い出します。
2017年8月9日(水曜日)14:22
「緑と建物の雰囲気が素晴らしいですね!」
「デッキに出てもいいですか?」
「写真を撮ってもいいですか?」
「こんな雰囲気のところでおいしい食事が出来るなんて贅沢~」
25年前に建てた木造一部コンクリートブロック造2階建て
外壁板張りのロ―コストな建物は
「街に開いて建つ」をコンセプトに
建物と街のコミュニケ―ションの在り方をテーマに
設計事務所としてスタートした。
その後、レストラン、リビングと変貌し、この4月から再びレストランとして
再スタート、人々の反応が冒頭の言葉である。
訪れる客の反応に
2004年に受賞した景観賞『心に潤い特別賞』
の重みを再認識させられた。
先日も心ある施工業者や職人との会話のなかで半ば投げやり的に
「そんな手間暇かけても評価されない。」
「良くしたくても予算が決まっているから・・・。」
「結果がすべてだから・・・。」
と口に出た。その言葉の裏にあるのは
結果を導きだす課程の大切さや数字で量ることができないものの価値を
もっと考えるべき警鐘のように響く。
省エネ、規格化、工期短縮、コスト等全てが数字(価格)で判断される
結果主義で生まれるものが以前にもまして求められているが、
レストランへ訪れる人々の反応を大切にしたいと思う今日この頃である。
2017年7月19日(水曜日)18:07
2016年まで住宅の和室にあった欄間。
昔の職人さんには頭が下がります。
照明を仕込み下り天井へリニューアル。
建替えた家の玄関へ入ると、右手にフワリと浮かぶ組子の下り天井―。
光を与えるとさらに組子の美しさが活きます。
名栗温泉大松閣の改装時にも幾つか再利用しました。
チャンスがあると、用途に合わせて古い建具を活かします。
古い建具の魅力とは―。
当時のデザインと技術によるその存在感は越えられないか?
2017年6月30日(金曜日)15:57
上記の写真は名栗温泉大松閣清風館の改装前。
左の大きな窓から北側の古い石積みが見え、新館(翠明館)が建つ前、
当時は建物に入ると正面にこの窓が一望できたらしい。
改装を繰り返していくうちに『裏側』の廊下になってしまったようだ。
改装後は既存の大きな窓を活かして、新しいラウンジとした。
下記の写真は客室の改装前。
和室・居間・寝室(ベット)の3部屋ある贅沢なお部屋。
改装後は既存の窓を活かした広がりのある客室へ。
天井は窓際をあえて低くし、名栗の山の景色を強調。
家族構成や使い方の変化で「リフォーム」するのと同じく、
住まい以外でも
時間の移り変わりのなかで、
空間も捉えなおす必要があるだろう。
2017年6月16日(金曜日)17:58
25年前に『街に開いて建つ』を意識して歩み始めた
設計事務所 “龕建築デザイン” の
一部をレストランにリニューアル。
レストランのお客として訪れた方々が
口ぐちに「隠れ家的―」と。
その空間の魅力は
「自分だけの秘密にしておきたいとっておきの場所」
と過大評価しても良いだろうか。
ようやく『街に開いて建つ』ことの魅力が伝わり始めた―。
2017年4月27日(木曜日)19:10
駐車場の一角、車一台分のスペースに煙とともに消えるひとときの安らぎの場を設計しました。
珪藻土の壁・天井にベンチと背当てバーを備え、至福の一服を楽しめます。昨今の受動喫煙問題で煙たがられる愛煙家と、社内はもちろん街並みや近隣との両立を実現しました。
<受動喫煙問題解決に向けた設備計画>
照明と排気機は人感センサーに連動させ、煙はダクトで建物屋上で開放。室内の仕上げに珪藻土を用い、自然の力で消臭。シンプルなシステムで維持管理費を抑えました。
能力の大きい排気機の音に対し、近隣に配慮するため喫煙所内へ設置。正面の下り壁はそのためですが、頭がぶつからないように固定のベンチを設置し限られたスペースを活かしました。
2017年4月18日(火曜日)13:50
駐車場の一画にお洒落な屋外喫煙所を設計しました。
と言っても喫煙推進ではありません。 職場での受動喫煙防止にと、近隣や街並みにも配慮した、車一台分の小さな「煙と共に消える一時の快適なスペース」です。
珪藻土の壁に背もたれやベンチを設置したので、駐車場と一体で、喫煙所以外にも使ってもらえると嬉しい空間です。
 
2017年1月13日(金曜日)18:55
2017年事始め、太陽光発電を既存の屋根にのせたいと、以前に設計監理した建物の建て主から相談がありました。年末から続く三軒目の相談です。そのうちの一軒は既にのせてしまっていて、問題が出てからの相談でした。
① 省エネ・・・(?)
② 売電・・・(?)
③ 補助金・・・(?)
ますます「?」は消えません。
a. 風圧(突風)に対する未対応
b. 止め方による屋根からの漏水
c. 美観
今後とも暮らし方を建て主と一緒に考えたい・・・。